ペットシッターの営業準備まとめ【現役ペットシッター/資格講師が解説】
こんにちは。
現役ペットシッターでペットシッターの資格講師をしているさいとうです。
ここでは、ペットシッターの営業準備について解説します。
保健所と税務署へ届け出をしてきたよ!
いよいよ営業開始だけど、どんな準備をしたらいいかな?
ペットシッターの営業を始める前に、営業するための準備が必要です。
- 必ず必要なもの (必要度 )
- あると便利なもの(必要度 〜 )
業務の流れに沿ってリストにまとめました。
それでは始めましょう。
基本の準備
ペットシッターのビジネス全般で、共通して必須または必要性の高い準備品です。開業に当たって優先的に準備することをおすすめします。
- スマホ
- 事業用口座
- 事業用クレジットカード
- 会計ソフト
- 金庫
- プリンター
- パソコン
- シュレッダー
必ず必要なもの
スマホ(必要度
)お客様とのやり取りをはじめ、お世話の報告から決済端末としての用途まで、スマホなしでは始まりません。
- お客様からの電話を受ける
- お客様からのメール問い合わせを受ける
- LINEで既存のお客様とやり取りする
- LINE・メールでお世話報告を送る
- クレジット支払いを決済する
- スケジュールを管理する
- 会計アプリで経費レシートを取り込む
事業用口座(必要度
)ペットシッターの売上や経費の支払いなど事業に関係するお金は、プライベートのお金と分けて管理しなければなりません。そのためプライベートの銀行口座とは別に、事業用の銀行口座を開設する必要があります。
金庫(必要度
)ペットシッターの業務上、お客様のご自宅の鍵をお預かりすることになります。これには重大な責任がともないます。金庫などで厳重に管理しましょう。
プリンター(必要度
)打ち合わせメモや契約書など、必要な様式類の印刷に使います。すべてPDFなどのデータでやり取りする場合は不要ですが、ご年輩のお客様など紙でのやり取りを希望される可能性はゼロではありません。
あると便利なもの
事業用クレジットカード(必要度
)事業にかかわる経費の支払いは事業用のクレジットカードにまとめると便利です。事業用口座とあわせて会計ソフトに連携することで、支払いの明細を自動的に取り込むことができます。
クラウド会計ソフト(必要度
)ペットシッターは個人事業主として、毎年の確定申告で収支の申告をする必要があり、複式簿記・e-Taxといった条件を満たして申告するとさまざまな税制上の優遇を受けることができます。
正しい知識があれば手書きやExcel使った帳簿でも代用できないこともありませんが、かかる手間を考えれば会計ソフトを導入したほうが早いです。
パソコン(必要度
)ペットシッターの仕事は、スマホだけでもできないわけではありません。ただ、パソコンがあればできることの幅が大きく広がります。
集客の準備
- ホームページ
- Googleアカウント
- Gmailアドレス
- Googleビジネスプロフィール
- Instagramアカウント
- チラシ
必ず必要なもの
ホームページ(必要度
)ペットシッターの集客に、ホームページは欠かせません。チラシにしてもSNSにしても、WEB広告にしても、お客様は最終的にホームページを見て、サービス内容やペットシッターの人柄を確認して依頼するかどうか決めるからです。
ホームページしだいで問い合わせ数が大きく変わるよ
Googleアカウント(必要度
)ペットシッターの仕事に便利な、Googleが提供するサービスを使うために必要です。
- Gmail
- Googleマップ
- Googleカレンダー
- Googleドライブ
- Googleビジネスプロフィール
- Google広告
- YouTubeアカウントなど
Gmailアドレス(必要度
)お客様とのやりとりに使うメールアドレスです。ホームページからの問い合わせも、このメールアドレスで受けます。
あると便利なもの
Googleビジネスプロフィール(必要度
)Googleが基本無料で提供するビジネスオーナー向けサービスです。Googleの検索エンジン(Chrome)で「ペットシッター ◯◯(地名)」で検索した時、上位に表示される可能性を高めるのに効果的です。
Instagramアカウント(必要度
)多くの人にサービスを知ってもらうためには、SNSを活用することが効果的。なかでもInstagramは基本無料で使えて画像がメインなので、ペットシッターと相性がいいのです。
#地名で営業する地域のユーザーに情報を届けやすいというメリットもあります。
有料広告を地域を指定して表示させることもできます。開業初期に地域の方に知ってもらうのに有効な方法です。
チラシ(必要度
)営業する地域に配布するチラシです。インターネットやSNSをあまり使わない人にも、サービスを知っていただくことができます。
直接お世話の依頼をしてもらうというよりも、サービスの存在を知ってもらう広報の意味合いが強いので、うまく活用するには知識が必要です。
現代ではインターネットを使ったWEB集客が主流ですので、チラシを使わなくても営業は可能です。
チラシの特性を理解してWEB集客とうまく使い分けよう
打ち合わせの準備
- 動物取扱業登録証
- ネックストラップ
- 名刺
- 筆記用具
- クリップ付きボード
- 打ち合わせメモ
- 契約書
- 決済端末
- おつり
- 領収書
- 鍵預かり証
- 鍵ポーチ
- LINEアカウント
必ず必要なもの
動物取扱業の標識または登録証(必要度
)動物取扱業の登録をして営業していることを証明する書類など。打ち合わせの際には提示が義務付けられています。
筆記用具(必要度
)打ち合わせ内容をその場で書き留めるペンなど。
打ち合わせメモ(必要度
)打ち合わせの内容を書き留める用紙。お客様とお話をしながら書き留めること、ときには図を書く必要があることなどから、紙での記録がおすすめ。
あらかじめ打ち合わせで確認する項目をある程度記入した様式を用意しておくと、打ち合わせをスムーズに進行できます。
契約書(必要度
)打ち合わせの結果、お客様に契約の意思が確認できたら取り交わす契約書。お客様の必要な情報・契約にあたっての同意事項などを記載したもの。
後々トラブルにならないようにしっかり確認いただいたうえで記入していただこう
おつり(必要度
)現金でのお支払いの場合、ある程度のおつりが必要です。
領収書(必要度
)複写式のものを用意しておきましょう。現金で50,000円以上のお支払いの場合、収入印紙を貼付ける必要があります。怠ると印紙税の脱税となるので注意しましょう。
領収書をPDFなど電子データで送る場合は収入印紙の貼り付けは不要です
鍵預かり証(必要度
)お客様のご自宅の鍵をお預かりしていることを証明する書類です。打ち合わせの最後に鍵をお預かりするときに引き換えにお渡しします。
預かり日、返却予定日、返却方法などの記入欄を作っておきましょう。
あると便利なもの
ネックストラップ(必要度
)氏名、保有資格、動物取扱業標識などを記載したもの。地域によっては動物取扱業登録証の代わりとして使えるほか、お客様にとっての安心感につながります。
名刺(必要度
)ネックストラップや動物取扱業登録証があれば、なくても特に問題はありません。LINEもメールも使ってないお客様にお渡しする程度です。
むしろ動物病院や商工会への営業に使うことが多いかな
クリップ付きボード(必要度
)打ち合わせメモをはさむボード。打ち合わせではご飯やトイレの場所など、移動しながらメモすることになるので、ボードがないと不便です。
決済端末(必要度
)クレジットカードやQRコード決済といったキャッシュレスでのお支払いに対応する決済用端末。手軽に持ち運べる、より小さいサイズの端末がおすすめ。
鍵ポーチ(必要度
)お預かりした鍵を入れるポーチです。打ち合わせ時に限らず、複数のお客様宅の鍵を同時に持ち歩くことになるので、どのお宅の鍵かはっきり分かるように1件ずつ個別に管理する必要があります。
個人的には100円ショップで売っているA6サイズのファスナー付きメッシュポーチがおすすめです。
LINEアカウント(必要度
)入退室の連絡・お世話報告といった、打ち合わせ以後のお客様とのやり取りのためにLINEのお友だち登録をすると便利です。
2回目以降の利用時はLINEで連絡していただくようにしておくと、お客様の利用のハードルが下がってリピーターの獲得につながります。
お世話の準備
- ビニール袋
- ウェットティッシュ
- キッチンペーパー
- 粘着カーペットクリーナー
- キッチンスケール
- 首輪・リード
お世話に使う消耗品は、基本的にお客様宅のものを使いますので、必ず必要ではありません。
ただし、お世話の日にお客様宅の消耗品がちょうど切れていたということもありえます。万一の場合でもお世話に支障がないように備えておきましょう。
あると便利なもの
ビニール袋
ウェットティッシュ
キッチンペーパー
粘着カーペットクリーナー
キッチンスケール
首輪・リード
最後に
今回はペットシッターの営業をはじめるにあたっての準備についてお話しました。ご自身のサービス・仕組みを構築するための参考になれば幸いです。