ペットシッターが個人事業主としてやるべきこと【現役ペットシッター/資格講師が解説】
こんにちは。
現役ペットシッターでペットシッターの資格講師をしているさいとうです。
ここでは、ペットシッターが個人事業主としてやるべきことを解説します。
新しくペットシッターを開業する場合、ほとんどの人は個人事業主として始めることになります。
個人事業主の義務を理解していないと、最悪の場合は脱税などの罪に問われる可能性があります。
個人事業主がやるべきことをしっかりと理解して実践する必要があります。
それでは、始めましょう。
個人事業主がやるべきこと
ペットシッターになることは、個人事業主になるってこと
個人事業主がやるべきことを理解しよう
具体的にどういうことをすればいいの?
- 開業時の手続き
- 日々の経理
- 確定申告
- 納税
ひとつずつ見ていきましょう。
開業時の手続き
- 税務上の届け出
- 事業用口座の開設
- 事業用クレジットカードの作成
- 会計ソフトの導入
これは最初にまとめて済ませればいいんだね
税務上の届け出
個人事業主として開業する際は、行政機関に各種の必要書類を届け出ます。
書類によって提出先が違うから気をつけてね
- 個人事業の開業・廃業等届出書(税務署)
- 青色申告承認申請書(税務署)
- 事業開始等申告書(都道府県税事務所)
下のボタンのリンク先サービスを使うと、開業時に提出する書類をガイドに従って無料で作成することができます。
個人事業の開業・廃業等届出書(開業届)
個人事業を開業したとき、1ヶ月以内に納税地の税務署に届け出る書類。
事業用クレジットカードを作るときや、クレジット決済・PayPayなどのQR決済を導入する際の審査で、開業届の控えの提出を求められることがあります。
届出書は2部作成して、1部を自分の控えとしてとっておくと便利だよ
青色申告承認申請書
確定申告で青色申告を選択する場合に、開業2ヶ月以内に税務署に提出する書類。
- 最大65万円の特別控除が受けられる
- 最大3年間赤字を繰り越せる
- 家族に支払う給与を経費にできる
- 30万円以内の備品購入を一括で経費にできる
青色申告には沢山のメリットがあります。
ただし65万円の特別控除を受けるには、複式簿記でしっかりと記帳する必要があります。
複式簿記?
なんだか難しそう…
会計ソフトを使えば、自動的に複式簿記で記帳してくれるよ
よっぽど会計知識に自信がある場合以外は会計ソフトを導入しよう
事業開始等申告書
個人事業税の対象になる事業を行う人が、都道府県税事務所に提出する書類。
事業用口座の開設
事業用のお金は事業用の口座を開設して、プライベートのお金と分けて管理する必要があります。
事業に使う費用(経費)の支払いは、事業用口座から支払うようにしましょう。
事業用の口座はコンビニATMで入出金できて、振込手数料がお得なネット銀行がおすすめ
- コンビニATMで入出金できる
- スマホやパソコンから振込ができる
- 振込手数料が無料(月毎に回数制限あり)
- クラウド会計ソフトとの連携がスムーズ
- 通帳や印鑑を管理する必要がない
※各ネット銀行によりサービス内容は異なります
事業用クレジットカードの作成
事業用クレジットカードを作って、引き落とし先を事業用口座に設定しておけば、支払いの履歴が自動的に記録されます。
会計ソフトの導入
日々の売上/費用など入出金の記帳をするために会計ソフトを導入しましょう。
クラウド型会計ソフトであれば、事業用の口座・クレジットカードと連携させておけば、自動的にデータを取り込んでくれるので便利です。
日々の作業はなるべく自動化して、本業に注力しよう
日々の経理
日々の業務の中で、お世話料金を受け取ったときや、必要な消耗品などを買ったときには、領収書やレシートを元に帳簿に都度記載していきます。
また、領収書やレシート類は過去7年間分を整理して保管する必要があります。
たいへんそう…
うっかり忘れてレシートを溜め込んじゃうかも
それだと確定申告の前に苦労するよ
レシートが出たらカメラで取り込んでその場で済ませよう
開業したときに、事業用口座 × 事業用クレジットカード × クラウド会計ソフトの連携が完了していれば、記帳時間の大部分を削減できます。
- 口座振込決済のお世話料金売上
- クレジット・QR決済したお世話料金売上
- 口座引き落とし払いの経費
- 事業用クレジットカードで決済した経費
- プライベート口座への生活費の振込
確定申告
前年1月1日から12月31日分の帳簿を元に、毎年3月15日までに確定申告します。
前年の収支と納税額を確定して、税務署に申告する作業だよ
控除額が大きくて、自宅で完結できるe-Taxがおすすめ
確定申告の流れ(e-Tax)
確定申告に必要なもの・環境を準備します
- パソコンorスマホ
- マイナンバーカード
- ICカードリーダライタ(パソコンの場合)
- 日々の会計帳簿(クラウド会計ソフト)
- 保険料控除明細書、医療費控除明細書、寄付金の受領書など
クラウド会計ソフトや国税庁Webサイトの「確定申告書等作成コーナー」で、確定申告書、青色申告決算書を作成します。
パソコンかスマホでe-Taxを利用して電子申告します。
納税も忘れずにね
納税
確定申告で計算した所得税を、原則として毎年3月15日までに納税します。
申告書を提出しても税務署から特にお知らせなどはなく、申告した納税額を自分で納める必要があるので注意しましょう。
- 振替納税
- ダイレクト納付(e-Tax口座振替)
- クレジットカード納付
- スマホアプリ納付
- コンビニ納付(QRコード)
- 現金納付(金融機関窓口)
まとめ
今回はペットシッターが個人事業主としてやるべきことというテーマでお話しました。
- 開業時の手続き…開業時にまとめて行う
- 日々の経理業務…自動化、その場で済ませて本業に注力しよう
- 確定申告…控除額が大きいe-Taxがおすすめ
- 納税…自分で納税する必要がある
あくまでもペットシッターとしての業務の他に、個人事業主としてやるべき作業ですので、なるべく仕組みで自動化してペットシッターの営業に集中できる環境を整えてしまいましょう。
それでは。